不妊症に関するFAQ


Q-1 どれくらいの期間で不妊症と呼ぶのですか?

 一昔前には2年間と言われていました。最近では、不妊期間の定義は1年間に短縮されています。

  しかし、妊娠できない原因がある場合には、1年にこだわる必要はありません。妊娠できない原因があるのならば、1年も放っておく必要はないですよね。すぐにでも、妊娠できない原因に対し治療を開始したほうが、当然予後はよくなります。

 不妊期間にかかわらず、気軽に産婦人科に受診してよいと思います。

Q-2 不妊症で病院へ行くと、まずなにをするのですか? 

 まずは基本的な問診を行います。

 次に不妊症の基本検査を行います。以下の検査を、タイミング指導等行いながら、負担のならない程度に、少しずつ行っていきます。

 

 ・基礎体温 

 

 ・経膣超音波検査 

 

 ・ホルモン検査

 

 ・感染症の検査 

 

 ・精液検査 

 

 ・頚管粘液検査 

 

 ・フーナーテスト 

 

 ・子宮卵管造影検査    

Q-3 不妊治療について教えて下さい

 不妊治療は、一般不妊治療と高度生殖医療(ART:生殖補助技術)に分けられます。

一般不妊治療には次のようなものが挙げられます。人工授精を含めたこれらの一般不妊治療で、約半数弱の人が妊娠します。原因の特定された不妊症の場合には、原因疾患の治療を優先します。当院では一般不妊治療を行っております。

 ・タイミング法

 

 ・排卵誘発法

 

 ・人工授精(AIH)

Q-4 不妊症の原因になる病気があると聞きました。

 不妊症をきたす病気があります。不妊症基本検査で、それらの病気があるかどうか確かめる事になります。しかし、原因がわからない場合も多く、3人に1人は原因の特定できない不妊症であるといわれています。

 以下に不妊症をきたす疾患を挙げておきます。

 ・PCOS

 

 ・続発性無月経

 

 ・高プロラクチン血症

 

 ・黄体機能不全

 

 ・無排卵周期症

 

 ・甲状腺機能低下症