Q-1 どれくらい生理が来ないと、無月経というのですか?

 続発性無月経とは、先行する生理周期が順調であるか否かは問わず、ある時期から3カ月以上生理が来なくなった場合をいいます。いままで一度も生理を経験したことがない(初経が遅い)場合は、原発性無月経でしたね。39日以上生理の間隔が開く場合を稀発月経と呼び

特に不妊症の場合には問題となります。

Q-2 どのような検査をするのですか

まずは問診です。生理的なもの(閉経や妊娠)をまず除外します。その他、他科で処方されているお薬の副作用でも生理が止まる事があるので、内服薬の内容を確認します。急激な体重変化の有無、激しいスポーツやストレス、不規則な生活も無月経を引き起こします。頭痛の有無や視野障害、乳汁分泌の有無も重要な所見です。

 その他、内診や超音波で子宮や卵巣の異常を確認し、採血にて内科の病気やホルモンの状態を調べます。重症度の判別のため、ホルモン剤の内服で人工的に生理を起こさせるテストも行うことがあります。

Q-3 どのような治療を行うのですか?

 原因の認められる場合には、原因疾患の治療を行います。

 原因のはっきりしない場合は、挙児希望のある場合とない場合で治療方針が異なります。

 挙児希望のない場合、無月経状態は、骨代謝や脂質代謝に悪い影響を及ぼし、骨粗鬆症や高脂血症を発症する場合があります。継続的にホルモン環境を整える治療を行います。

 挙児希望のある場合、積極的に不妊治療を行います。