Q-1 カンジダはなぜ発症するのですか?

 カンジダは、真菌(カビ)の一種で、通常でも10%程度の女性の膣から検出されます。膣以外でも皮膚、口腔内、腸などに存在しています。カンジダは日常頻繁に見られる病気で、何らかの誘引により発症することが多いです。誘引としては、抗生剤投与、妊娠のほか、ステロイド剤やホルモン剤の内服、糖尿病、免疫抑制状態、不適切な下着、洗浄剤の使用などが挙げられます。

Q-2 カンジダの症状を教えてください。

 強い外陰部・膣のかゆみと、帯下の増量感が認められます。時に灼熱感、痛み、性交痛、排尿痛を訴えることもあります。帯下は酒粕様、ヨーグルト状、カッテージチーズ様などと表現されます。

Q-3 カンジダの治療について教えてください。

 一般的注意事項としては、局所の清潔と安静を保つことが挙げられます。刺激の強い石鹸の使用は控えましょう。通気性のよい下着の着用を心掛けましょう。治療薬としては膣洗浄・膣剤投与と塗り薬が選択されます。一般には連日通院による治療が行われますが、通院困難例には週1回投与の膣錠が選択されます。

Q-4   カンジダは再発するのでしょうか

 カンジダは、性器や消化管、皮膚などに常在菌として普段から存在しています。症状が出ていない健康な人も保有しています。体調不良や過労、ストレスなどによって体の免疫力が下がると再発することになるのです。

 カンジダ菌は常在菌のため、ゼロにすることはできません。なので、日ごろから、規則正しい生活を心掛ける、通気性の悪い下着・服の着用を避ける、必要以上に抗生物質を使用しない、等の注意が必要です。

 ただし、陰部を石けんで過剰に洗うと、膣が本来持ち合わせるバリア機能を失うことになり、かえってカンジダ菌の増殖につながります。また炎症があるときには石鹸による刺激で症状が悪化する場合もあります。気を付けてください

 度々再発を繰り返す場合には、内服治療を選択することがあります。詳しくは外来にてご相談ください。