性感染症にかかっていないか心配になった時、全部の性感染症の検査を行おうとすると、種類が多くとても大変です。
〈代表的な性感染症〉
梅毒、淋菌、性器クラミジア、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、性器伝染性軟属腫、膣トリコモナス、ケジラミ症、軟性下疳、HIV感染症、B型肝炎、C型肝炎、赤痢アメーバ症
以下の2つは海外で感染することが多く、海外渡航歴や問診で診断がある程度容易です。
1.赤痢アメーバ症
感染者の多くは発展途上国に集中して分布し、多くの先進国では、この原虫は一般の人々の間には流行していないこと。男性同性愛者の間や発展途上国からの帰国者に多く認められ、粘血便をはじめとし、下痢、テネスムス(しぶり腹)、腹痛などの赤痢症状を示すので、問診にて鑑別は比較的容易。
2.軟性下疳
元来、東南アジア、アフリカ などの熱帯・亜熱帯地.方に多く発生している疾患で、最近 では稀に東南アジアからの帰国者に見られる程度であり、性器の感染部位に痛みの強い壊疽性潰と鼠径リンパ節の化膿性炎症を示すので、問診にて鑑別は比較的容易。
以下の4つは症状が特徴的です。問診で、診断がある程度容易です。
1.性器ヘルペス
性器に浅いくぼみや水ぶくれが多発します。痛みが強く、排尿が困難となり、時に歩くのもつらくなります。足の付け根のぐりぐりや、時には頭痛、便秘なども見られることがあります。
2.尖圭コンジローマ
外陰部に表面が凸凹した隆起するできものが多発します。カリフラワー状などと表現されるできものです。
3.性器伝染性軟属腫
伝染性軟属腫は、ミズイボとも呼ばれます。本来なら幼稚園児に多く認められる疾患ですが、性行為を通じて外陰部やその周辺に感染する事があります。
4.ケジラミ症
主な寄生部位である陰毛部に強いかゆみを訴えます。
上記疾患を除いた、つまり海外渡航歴がなく、症状が乏しく検査をしないとわからない性感染症(7種類)
-梅毒、淋菌、性器クラミジア、膣トリコモナス、HIV感染症、B型肝炎、C型肝炎-
とクラミジアの既往の有無を確認する、合計8種類の性感染症検査が「性感染症8種」です。
採血検査、膣分泌物培養検査、淋菌及びクラミジア・トラコマチス同時核酸検出検査の3種類の検査を行います。1週間ほどで結果が出ます。
希望検査の場合は自費診療となります。感染症を疑うような症状を訴える場合には保険診療となります。
料金については(自費診療について)を参照ください。